佐川急便、SGシステム、フューチャーアーキテクトは8月2日、佐川急便の配送伝票入力業務における人の入力作業をAIが代替して自動化するシステムを7月に本稼働したと発表した。

深層学習を活用した文字認識などのAI技術をベースに開発された新システムでは、配送伝票情報の読み取りから既存システムへのデータ連携までを自動化している。

これにより、佐川急便の配送伝票情報入力を受託しているSGシステムなどでは、この新システムに代替することで、作業時間を月間約8400時間短縮できる。

年間に約13億個の荷物を取り扱う佐川急便では、繁忙期には1日に100万枚の配送伝票の情報を人の手によりシステムに入力していたという。

新システムにおけるAIの手書き数字(サイズ、重量)の認識精度は99.995%以上に達しており、〇で囲まれた数字や取り消し線で修正された数字も読み取る。さらに、複写式伝票の記入時や運搬過程で文字の擦れや傷が生じても問題なく数字を読み取る。

  • 目視では読み取りづらい手書き数字(これに基づき料金が決定される)も、新システムでは正確に読み取ることができる