セブン&アイ・ホールディングは8月1日、セブン・ペイが運営するバーコード決済サービス「7pay」について、現在の7payのサービススキームに基づきサービス提供を継続することは困難であるとして、9月30日24時をもって7payのサービスを廃止すると発表した。

「7pay」は7月1日にサービスを開始したが、翌日に利用者よりり「身に覚えのない取引があった」という報告があり、その結果、不正アクセスを受けたことが判明し、チャージの停止、パスワードリセットなどの策を講じていた。

同社は「セキュリティ対策プロジェクト」を立ち上げ、被害状況の把握と発生原因の調査を進めるとともに、今後の対応等を含めた検討を重ねていた。検討結果を踏まえ、「チャージを含めてすべてのサービスを再開するに足る抜本的な対応を完了するには相応の期間を必要とすることが想定されること」「その間、サービスを継続するとすれば『利用(支払)のみ』という不完全な形とせざるを得ないこと」「7payに対し、利用者が依然として不安を持っている」ことから、現在の7payのサービススキームに基づきサービス提供を継続することは困難であるという結論に至ったという。

そのため、9月30日24時をもって7payのサービスを廃止するという。サービス終了時点で未使用のチャージ残高については、法令上の手続きを経た後に、順次払い戻す。

不正のアクセスについては、攻撃者が不正に入手したIDとパスワードのリストを用い、7pay の利用者になりすましつつ、不正アクセスを試みる「リスト型アカウントハッキング」である可能性が高いという結論に至ったとしている。