トレンドマイクロは8月1日、法人向けSaaS型メールゲートウェイセキュリティ製品「Trend Micro Email Security」を8月6日から販売開始すると発表した。価格は税別で年額3760円。

新製品はクラウド、オンプレミスどちらのメールサーバでも利用できるSaaS型メールゲートウェイセキュリティ製品。

SaaS型のため、ユーザはメールゲートウェイセキュリティのためにサーバの構築や保守を行う必要がなく、初期・運用コストを低減でき、常に最新のセキュリティ機能を利用できることに加え、メールゲートウェイセキュリティ製品のバージョンアップ・修正プログラムの適用をユーザが行う必要がなく、運用の負担を低減するという。

  • 「Trend Micro Email Security」の利用イメージ(受信メールの安全性を確認する場合)

    「Trend Micro Email Security」の利用イメージ(受信メールの安全性を確認する場合)

また、ランサムウェアや遠隔操作ウイルスなどの不正プログラムに感染する恐れがある不正メールや、ユーザに不必要な情報を送信するスパムメールを防ぎます。不正メールの対策においては、パターンマッチングや振る舞い検知による対策のほか、機械学習型検索やサンドボックスにより脅威を防ぐとしている。

従来から提供しているSaaS型メールゲートウェイセキュリティ製品「Trend Micro Hosted Email Security」と比較した際の強化点は「メール内のURLをサンドボックスで分析し、不正なメールを検出」「メールサーバ障害時にメールを保持し、メール業務を継続」「Syslog外部転送の対応」の3点となる。

不正なメールを検出では、従来より搭載しているメールの添付ファイルをサンドボックスで分析し脅威を見つけ出す機能に加え、新たにメールに記載されるURLのリンク先のコンテンツをサンドボックスで分析する機能を搭載。また、WordやExcelなどの添付ファイル内に記載されるURLもサンドボックスで分析し不正なメールを検出するという。

障害時にメール業務の継続が可能な点については、メールサーバに障害が発生した際に新製品がメールサーバに届かなかったメールを自動的に保持し、一時的にメールの送受信を可能としている。

Syslog外部転送の対応に関しては、新製品が検知した脅威に関する情報などをSIEM製品や他のセキュリティ製品に転送することで、脅威に関してより詳細な分析ができるという。