パーソルプロセス&テクノロジーとNTTデータ、NTTドコモの3社は、国内でシェアを誇るRPAツール「WinActor」の自宅学習プログラムの8月1日からの提供開始を発表した。 プログラムは8月1日よりドコモgacco社運営のオンライン動画学習サービス「gacco(ガッコ)」を通じて提供される。学習プログラムは、教材テキスト、問題集、WinActor(受講期間限定習得用ライセンス)を同梱し、実際に操作しながらRPAを学べる初級講座で受講料金は20,000円(税別)。
シナリオを作成し、GUI(Graphical User Interface)を使って様々なソフトウェアを自動化できるRPAツール「WinActor」。IT化が進み、定型業務の多くがPCというデジタルスペースの中で処理できる昨今、これを自動化することができれば大きな生産性向上を見込める。実際に、RPA導入は進んでおり、RPAによる成果発表や導入事例は多い。しかし、安定的に社内で使いこなすには当然に相応の知識が必要になる。WinActorは、標準のライブラリだけでも相当数を備えており、駆使できれば大抵の定型業務は自動化できてしまうだけに、深化した社内活用の実践ニーズも多そうだ。
8月1日から提供される初級講座はテキスト、実践問題集(約100文)、WinActor(受講期間限定習得用ライセンス)が同梱されるので、実際に操作しながら学ぶことができる。問題集項目には、"分岐"や"繰り返し"、"効果的な変数の使い方"など制御構造や変数の項目も並んでおり、プログラミングにも通ずる概念も押さえるものだ。受講レベルは、初心者からRPA技術者検定アソシエイトの取得をめざすユーザーを対象にしている。
3社は、人手不足や長時間労働など定型業務の課題が深刻である一方、実際にRPAを操作する機会が限られていること、RPA導入のための企業内での人材育成ニーズをプログラム提供の背景に挙げている。なお、今後は障がい者などの雇用機会創出に向けた実証実験も予定しており、RPAを活用したさらなる課題解決を推し進める構えだ。