ラックは7月29日、英Assuriaと海外で事業展開を行う日系企業のセキュリティ対策の支援強化に向けて、セキュリティ監視領域を中心に協業すると発表した。今回、ASEAN地域で成長を目指す日系企業のセキュリティ対策の支援強化に向けて、Assuria製品とラックのサイバーセキュリティの知見・運用ノウハウを活かしたセキュリティサービスを共同で開発し、国内とASEAN地域からサービス展開することを目的に協業する。
主な取り組み内容は「Assuria製品のOEM提供を受け事業推進」「セキュリティ調査ツールの海外展開」「新たなセキュリティソリューションの共同開発」の3点。
Assuria製品のOEM提供では、同社の主力SIEM(Security Information and Event Management)製品である「ALM SIEM」にラックの知見をデータベース化した独自の脅威情報「JLIST」を組み込み、OEM提供を受け、日本を含めたASEAN地域において、運用負荷の低い自動化されたセキュリティ監視サービスを展開する。
セキュリティ調査ツールの海外展開では、ラックが開発した「FalconNest」をAssuriaと共同で海外展開を推進し、顧客の海外拠点で発生したセキュリティインシデントに対する初動調査を迅速化することで、重大なインシデントの早期発見と被害低減を図るという。
新たなセキュリティソリューションの共同開発では、自社開発のログ分析システムを保有する両社の高い開発力、情報収集力、運用経験などを融合し、新たなセキュリティ製品やサービスの開発を行い、国内外に展開する。
将来、ASEAN地域での実績をベースににそのほか地域へのサービス展開も視野に入れており、ラックは協業などを通じて、2025年のセキュリティ事業売上のうちASEAN地域での売上比率5%を目指す。