TISは7月26日、音声・対話AIサービス「COET」(コエット)のメニューで、会議を自動記録する「Record Meeting(レコード・ミーティング)」に、新機能を追加した正式版を発表した。価格は税別で初期費用がスマートスピーカー、ビュアー一式で14万8000円/台、月額費用(基本使用料)は税別で6800円/台~、利用時間課金:1800円/時(2020年3月末までのキャンペーンとして基本使用料に10時間分の利用時間を含む)、トライアル利用は機器貸出しによる2週間の試用(利用時間20時間まで)となる。
Record Meetingは、社内外の会議でテーブルにスマートスピーカーを置くだけで簡単に参加者ごとのテキストと音声をリアルタイムに記録し、その場でスマホやPCで閲覧・編集・保存することを可能としている。
サービスの主要なシステム基盤として、アマゾン ウェブ サービス(AWS)を採用し、AWSのサーバーレスコンピューティングを活用したクラウドネイティブアーキテクチャで構築しており、スマートスピーカーを含め、柔軟なスケーリング、高可用性、高耐障害性と十分なセキュリティを実現しているという。
また、スマートスピーカーをWi-Fi設定するだけで利用開始でき、面倒なユーザー登録や専用ソフトウェアのインストールなどは不要なほか、会議中の発話者・発言ごとの音声がリアルタイムにテキスト化されため同時に編集を可能とし、聞きたい発言の音声をピンポイントで聞き直し再生ができる。
さらに、会議の記録(音声・テキスト)をPCやスマホのブラウザ上で編集・翻訳・削除・保存ができることに加え、ブラウザはランダムQRコードで会議の参加者のみが共有可能なため、セキュアに情報が取り扱えるという。
5月からトライアル提供を開始したβ版では、企業60社以上のオフィス・現場での会議に利用され、フィードバックを得た。今回、日本語での会議もしくは英語での会議の発言をリアルタイムに翻訳できる「言語選択機能」を正式版から追加した。
今後は、記録された発言のピン留めなどができる「発言ログのプロット機能」「発言ログの検索機能」「会議アシスタント機能」などの新機能を順次追加していく予定だ。