OKIエンジニアリングは7月24日、自動車の駆動ユニットやPCU(Power Control Unit)といった車載電子機器に要求される厳しい環境ストレスへの耐性の定量評価が可能な「ワンストップ耐腐食評価サービス」を7月25日より提供すると発表した。

同サービスは、軽量化のためアルミ筐体を用いる電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の駆動ユニットやPCUに対する金属の表面に発生し、内面に向かって孔状に進行する腐食(孔食)の定量評価ならびに、塩水複合サイクル試験をワンストップで提供するもの。塩水複合サイクル試験後のユニットの試験片に独自の表面処理を行うことで、孔食の深さの分布状況を面分布としてデータ化する孔食の定量化の技法を確立したことで、提供できるようになったという。

これにより、ユニットを分解、加工することなく、塩水複合サイクル試験と金属材料の孔食定量評価を行うことができるようになったとのことで、同社では従来から提供しているオゾン試験、耐候性試験、ガス試験などとも合わせてワンストップで試験・評価サービスを提供していくことで、顧客に効率の良い車載電子機器の信頼性環境試験、分析、解析などを提供していきたいとしており、このサービスの提供を通じ、年間で1億円の売り上げを目指すとしている。

  • PCU筐体の孔食腐食測定の様子

    PCU筐体の孔食腐食測定の様子