富士通マーケティングと埼玉県飯能市は7月23日、LINE上で図書の検索・予約ができる市民向け図書サービス「図書チャットボット」の実証実験を、飯能市立図書館において同日より実施開始したことを発表した。

  • 図書チャットボット画面イメージ

    図書チャットボット画面イメージ

この実証実験は、富士通マーケティングが開発している「図書チャットボット」を図書館の利用者に使用してもらい、チャットボットの操作性を検証するとともに、図書館の利用頻度が低い世代に対して図書館の利用促進を図ることを目的としたもの。

飯能市立図書館は、クラウド型公共図書館業務サービス「FUJITSU 文教ソリューション WebiLis」とカーリル社のスマートデバイス向け情報探索支援システム「カーリルタッチ」を組み合わせた図書館システムを導入し、課題解決型図書館を目指してサービスの向上に取り組んできたという。

今回の図書サービス「図書チャットボット」の実証実験では、飯能市立図書館に来館した利用者が「図書チャットボット」LINE公式アカウントを友だち登録することで、各種サービスを利用でき、図書館資料の検索・おすすめの本や、利用者の目的や気分に合わせた本の紹介 · 図書館各種事業、利用案内などが紹介されるという。実施期間は7月23日〜8月31日まで。

両者の実施目的は、飯能市が図書館の新しい活用方法を探るとともに、あまり図書館を利用しない層に対し図書館に親近感をあたえることによる図書館の利用促進。一方の富士通マーケティングは、開発中の「図書チャットボット」の機能やデザイン、操作性など、サービスの有用性の検証。

今後、飯能市は、チャットボットの導入を検討するとともに、汎用性を検証し、図書館をはじめとする各種自治体業務のスマート化や市民へのサービスの充実を目指し、積極的にICT化に取り組んでいくという。また、富士通マーケティングは、今回の検証結果をもとに図書館サービスの品質向上を図るとともに、他自治体や他業種への展開を推進していくとしている。