NECは7月22日、1.9GHz周波数帯を用いた自営通信用TD-LTE規格「sXGP」に対応したプライベートLTEシステムを開発したと発表した。
プライベートLTEは、LTE方式を用いた自社専用のローカル無線通信ネットワーク。プライベートLTEによって、病院や工場・倉庫などで、特定のユーザーや用途向けに独自のLTEネットワークを構築することが可能。
同システムに採用されているsXGPは免許不要である1.9GHz帯の周波数帯を用いており、外来ノイズなどによる無線干渉の影響が少なく、安定した通信を実現する。また、秘匿性の高いLTE方式のSIM認証を採用しており、セキュアな自営モバイルネットワークを構築できる。
アクセスポイントは、PoE(Power over Ethernet)対応によりEthernet経由で給電ができ、電源がない場所でも設置でき、APコントローラにより複数のsXGP対応アクセスポイントの集中管理が可能。
同システムは、コミュニケーションサーバ「UNIVERGE SV9500CT」「同SV9300CT」「同Aspire WX」と組み合わせることで、モバイル環境(UNIVERGE ST500による内線通話など)や業務システムにも活用できる。
例えば、工場・倉庫においては、構内のネットワークを無線化することにより、工場設備のレイアウトフリー化、倉庫内でAGVによる運搬自動化などを実現する。