Dockerは7月18日(米国時間)、「Get Ready for the Tech Preview of Docker Desktop for WSL 2 - Docker Blog」において、間もなく「Docker Desktop for WSL 2」のプレビュー版の公開を開始すると発表した。2019年7月末には「Docker Desktop for WSL 2」テクニカルプレビュー版への申し込みが開始される。
Dockerによると、既存の「Docker Desktop for Windows」のアクティブユーザー数は50万ほど。その多くがLinuxベースのサーバ環境をターゲットとしてJavaおよびNode.jsアプリケーションの開発に取り組んでいるという。DockerはWSL(Windows Subsystem for Linux) 2が利用できるようになることで、起動時時間を40秒から2秒まで短縮されるなど、「Docker Desktop for WSL 2」ではパフォーマンスが大幅に向上すると説明している。
Dockerは6月16日(米国時間)、「Docker ❤️ WSL 2 - The Future of Docker Desktop for Windows - Docker Engineering Blog」において、「Docker Desktop for WSL 2」のパブリックプレビュー版を2019年7月を目処に公開すると発表していた。公開タイミングは2019年7月末となったが、ほぼ予定どおりにWSL 2版のプレビュー版が公開されると見られる。
Microsoftは現在、WindowsでLinuxバイナリを実行する技術「WSL」の新しい実装系となるWSL 2の開発を進めている。互換レイヤ技術がベースになっていたWSLと異なり、WSL 2はHyper-Vを使った仮想化技術がベースになっている。WSL 2はWSLと比較してファイルシステムパフォーマンスの改善が期待されており、WSLで動作するI/Oバウンダリなアプリケーションの性能改善が期待されている。