ICT総研は7月17日、公衆無線LANサービス(公衆Wi-Fiサービス)の通信速度実測調査の結果を発表した。
調査対象は、同社のユーザーアンケート調査で高い利用率を見せたdocomo Wi-Fi (NTTドコモ)の「0001docomo」、au Wi-Fi (KDDI)の「au_Wi-Fi2」、ソフトバンクWi-Fiスポットの「002softbank」、セブン&アイの「セブンスポット」(7SPOT)、スターバックスの「at_STARBUCKS_Wi2」、羽田空港の「HANEDA-FREE-WIFI」の6種類。測定端末はiPhone 8。
調査の結果、携帯電話キャリア3社の下り速度が平均20.2Mbpsだったのに対し、キャリア以外は平均 23.4Mbpsと、キャリア以外の通信速度がやや上回った。
中でも、HANEDA-FREE-WIFIは下り平均 31.3Mbpsと、唯一30Mbpsを超えた。前回調査(2018年5月)でも、HANEDA-FREE WIFIは、RBB SPEED TESTによる計測で下り 35.7Mbpsを記録しており、依然として安定した通信速度を維持している。
携帯電話キャリア3社の中では、「au_Wi-Fi2」が下り速度 22.5Mbpsと、他の2社を上回る結果を残した。
上りの通信速度は、携帯電話キャリア3社の平均が22.6Mbps、キャリア以外の平均が31.2Mbpsと、下り速度よりも差が広がる傾向を見せた。また、全体的に、上り速度(平均26.9Mbps)が下り速度(平均21.8Mbps)を上回る結果となった。特にdocomo Wi-Fiとセブンスポットは、上り速度と下り速度の差が大きかったという。
今回の調査の特徴としては、前回調査と同様に、携帯電話キャリア3社の公衆無線LANサービスは通信速度という点で必ずしも優勢ではないという点、4G回線と比較すると混雑時間帯の速度低下が著しくない点が挙げられている。