米IBMとAT&Tは7月17日、複数年にわたる戦略的提携を発表した。今回の合意に基づき、AT&T CommunicationsはIBMの専門知識を活用してAT&T Business Solutionsが社内で使用しているソフトウェアアプリケーションを最新化し、IBM Cloudに移行できるようにするほか、IBMはAT&T Businessのアプリケーションをサポートするインフラストラクチャを提供する。

また、AT&T BusinessはRed Hatのオープンソースプラットフォームを利用し、ワークロードやアプリケーションを管理することで、AT&T Businessは法人顧客に対するサービスを向上させるという。一方、AT&T Businessは、5G、エッジコンピュート、IoTなどの最新テクノロジーやRed Hatを用いたマルチクラウド機能を活用し、IBMのネットワーキングソリューションの変革をサポートする。

IBMはAT&T Businessの業務アプリケーションの主要な開発元およびクラウドプロバイダーとなり、AT&T CommunicationsのITインフラストラクチャの管理をオンプレミスおよびオフプレミスだけでなく、プライベートやパブリックなど異なるクラウド間でもサポートする予定だ。これにより、AT&T Businessは、社内アプリケーションのワークロードを構築して展開し、革新的な新サービスを提供できるようになるという。

さらに、両社はエッジコンピューティングプラットフォームでも協業を進め、5Gネットワークのスピードやネットワークのエッジでインターネットに接続しているデバイス、センサの機能を企業が活用できるよう支援する。