レノボ・ジャパンは7月16日、Windows OSを採用した超小型エッジPC「ThinkCentre M90n-1 Nano IoT」、超小型デスクトップPC「ThinkCentre M90n-1 Nano」を発表した。

「ThinkCentre M90n-1 Nano IoT」は、エッジコンピューティングに特化した超小型デバイス。設置場所を選ばない省スペース設計と米軍調達基準のMIL規格に準拠した堅牢性を 実現している。外部にもヒートシンクを搭載したファンレス構造により摂氏0-50度の環境に対応、埃の吸い込みによるトラブルがなく、ファンの音を気にする必要がない。

  • ThinkCentre M90n-1 Nano IoT

    ThinkCentre M90n-1 Nano IoT

OSにはWindows 10を搭載し、導入・運用が容易に行え、既存システムとの高い親和性を実現。デスクトップPC並みのパフォーマンスを備えているので、エッジレイヤーで必要とされる収集、前処理、分析、転送など高負荷が求められる作業も可能。オフィスのスマート化をはじめ、サーバールームの温湿度監視、顔認証と分析など、幅広い用途にご利用できる。また、VESAやDIN規格に対応した設置用のオプションも複数用意されるということだ。

電源がないところで利用を想定し、PoEに対応するほか、RS-232Cインタフェースを備える。通信としては、Ethernet、Wi-Fi、LTE、LoRaWANの4つの方式に対応する。

  • PoEやRS-232Cに対応

  • Ethernet、Wi-Fi、LTE、LoRaWANの4つの方式に対応

  • ThinkCentre M90n-1 Nano IoTの用途

一方、「ThinkCentre M90n-1 Nano」は、ThinkCentre M90n-1 Nano IoTの開発におけるテクノロジーを活用した超小型デスクトップPC。ゴルフボールなら横幅4個分、奥行き2個分相当というコンパクト設計で、机上スペースを最大限に確保できる。

  • ThinkCentre M90n-1 Nano

    ThinkCentre M90n-1 Nano

最大15Wの省電力CPUを搭載し、ThinkCentre M920s Smallと比較して、1台あたり年間約1,476円の電力コスト削減を実現する。Lenovo USB Type-C ノートブックパワーバンクから給電しながら利用でき、Type-Cモニターからケーブル1本で給電と映像表示が可能だという。

また、オプションのドッキングステーションと接続することで、給電とインターフェースの拡張が可能。ThinkCentre M90n-1 Nano IoTと同様に、MIL規格に準拠した優れた堅牢性を実現し、VESAやDIN規格に対応した設置用のオプションも複数用意される。また、Nano用Tiny-in-Oneモジュールを利用することでThinkCentre Tiny-in-Oneシリーズへの装着が可能となっている。

  • 「ThinkCentre M90n-1 Nano」と「ThinkCentre M90n-1 Nano IoT」の違い

さらに同社は、1Uラックサーバの約半分のサイズ(ハーフサイズの超小型サーバー「ThinkSystem SE350」を開発中で、2019年中の販売開始を予定しているという。

さまざまなIoT環境での動作を想定し、動作環境は摂氏0-55度まで対応。NVIDIA T4 GPUやVMwareのvSANをサポート。Wi-FiとLTEに対応する。

  • 年内に販売開始を予定する「ThinkSystem SE350」