三菱地所と電通国際情報サービス(ISID)は7月11日、以前から共同で運営してきたFinTech拠点である「The FinTech Center of Tokyo, FINOLAB」(FINOLAB(フィノラボ))の運営組織を法人化し、新会社として「株式会社FINOLAB」を設立した。
FinTech拠点としてのFINOLABは三菱地所、ISID、電通の3社が2016年2月にFinTechビジネスエコシステムの構築を目指し、開設したFinTech拠点。当初の東京銀行協会ビルから2017年2月に大手町ビルへ拡張移転し、現在はスタートアップ会員49社、企業会員12社、登録人数500人超のコミュニティに成長しているという。
新会社は、Webベースのコミュニティツールやモバイルアプリを駆使した新たな事業創出の基盤、いわばオンライン版のFINOLABを立ち上げ、これに従来のFINOLABが持つリアルなコミュニティと施設環境を掛け合わせた実験場となる「FINOLAB SANDBOX(フィノラボ サンドボックス、仮称)」を構築する。同実験場の構築は、2020年2月を予定している。
この実験場を活用して、コミュニティから創出する最新のサービスをいち早く実導入し、法人として評価・フィードバックする体制を整える。従来からFINOLAB各会員よりニーズがあった実験場を整備することで、新サービスの社会実装における課題解決を図り、新規事業創出をより一層加速させるという。
新会社は、この構想を軸に新規事業やイノベーションを次々と大胆に創出し、ビジネスに関する学び・発見・高揚感、また、共感できるプレイヤーとの出会いが生まれる環境創出にチャレンジするとしている。
なお、新会社設立後のFINOLABの運営責任者には、FinTechのエバンジェリストである柴田誠氏が就任し、コミュニティ活動の一層の強化を図る考えだ。