インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月11日、IoTデバイスやセンサーから収集したデータを、Web上で分かりやすくグラフに表示し、監視できるデータ可視化サービス「Machinist(マシニスト)」を、同日より提供開始することを発表した。
同サービスは、IoTデバイス/センサーからネットを介して収集した様々なデータを識別するために、管理しやすい名称に変えて、ダッシュボードに表示できるもの。学生から社会人まで、自分好みのIoTシステムを作りたいユーザーを対象としており、システムのプロトタイピング用途にも利用できるという。
Machinistにデータを送出するスクリプトを作成する際に、ネームスペースやタグという機能を用いてデータを構造的に整理することで、どのデバイス/センサーから取得したデータなのかをダッシュボードで分かりやすく表示できるという。例えば、自宅の様々な場所の温度、湿度、照度、気圧などをグラフで表示し、外出先からでも監視できるということだ。
データに設定したしきい値を超えた場合は、メール、Microsoft Teams、Slackへ自動通知できるという。さらに、MachinistからIoTデバイス/センサーにコマンドを送信できるように機能強化を進めており、例えば、室温が設定値を超えると温度データを受信、しきい値の超過を判定し、エアコンを操作する実行コマンドをMachinistから送れるようになるという。同サービスは2019年秋提供予定となっている。
「スタンダード版」と「無料版」がラインアップされ、スタンダード版の提供価格は月額680円(税込)。メトリック(データの系列数)の収集個数はスタンダード版が100個まで、無料版が10個まで。データ保存期間がスタンダード版が直近6ヵ月、無料版は直近1ヵ月。
なお、同サービスは、8月3日~4日に東京ビッグサイト(西3、西4ホール)sにて開催される「Maker Faire Tokyo 2019」にてデモ展示されるということだ。