FreeBSDリリースエンジニアリングチームは7月9日(協定世界時)、「FreeBSD 11.3-RELEASE Announcement」において、FreeBSD 11系の最新版となる「FreeBSD 11.3-RELEASE」の公開を伝えた。amd64 (x86_64)版、i386 (x86)版、powerpc版、powerpc64版、aarch64版、armv6版(BANANAPI、BEAGLEBONE、CUBIEBOARD、CUBIEBOARD2、CUBOX-HUMMINGBOARD、RPI-B、RPI2、PANDABOARD、WANDBOARD)が提供されている。
FreeBSD 11.3-RELEASEの主な注目ポイントは次のとおり。
- clang、llvm、lld、lldb、compiler-rtユーティリティ、libc++をバージョン8.0.0へアップデート
- ELFツールチェーンをバージョンr3614へアップデート
- OpenSSLをバージョン1.0.2sへアップデート
- ZFSファイルシステムにパラレルマウント機能を追加
- loader(8)にgeli(8)サポートを追加(すべてのアーキテクチャに対応)
- pkg(8)ユーティリティをバージョン1.10.5へアップデート
- KDEデスクトップ環境をバージョン5.15.3へアップデート
- GNOMEデスクトップ環境をバージョン3.28へアップデート
- プロセス終了を記録するときにjail(8) IDを記録するように変更
- ユーザランドアプリケーションにいくつかの機能追加とアップデートを実施
- いくつかのネットワークドライバファームウェアをアップデート
- RFC 8221で非推奨になったIPSecアルゴリズムに対するワーニングを追加
インストールイメージはWebサイトからダウンロードできるほか、amd64 (x86_64)版、i386 (x86)版、aarch64版に関してはこちらのWebページから仮想環境イメージをダウンロードすることができる。