朝日放送グループホールディングス、NTT西日本(西日本電信電話)、朝日新聞社、電通、日宣の5社は9日、AIを搭載し自動撮影や編集機能を持つカメラ「Pixellot」を活用したスポーツ映像配信サービスの事業化を目指した実証実験を行うことを発表した。
5Gによる大量データ通信環境に期待が高まるが、迫力ある映像や美しい映像がより身近になる。5社は、時間や場所を選ぶことなくライブやオンデマンドで楽しめるアマチュアスポーツ映像の配信に着目。無人で運用可能なPixellot Ltd.のAIカメラ「Pixellot」を活用し、ローカルスポーツコンテンツのビジネス創出を念頭に今回の実証実験を行う。
各社の担当は、朝日放送グループホールディングスが本プロジェクトの全体マネジメント、動画配信システムはNTT西日本が構築やAIカメラ設置に関する検証などの役割。朝日新聞社は動画配信ビジネスモデルの構築、電通はコンテンツ開発やアドシステムの検討と検証を担当し、日宣はケーブルテレビ局向けに事業化の実現可能性を検証する。
今回の検証で利用される「Pixellot」はイスラエルのPixellot Ltd.が開発したAIカメラ。円柱状に複数のカメラが搭載されており、会場に設置するだけで撮影から編集、収録、配信までをワンストップで行うことができ、撮影コストを約10分の1に抑えること可能になるという。肝心のカメラワークにはAIが活用されており「オートプロダクション」モードでは、本物のカメラマンの撮影を思わせる自然な動画を撮影できる。システムは、現在サッカー、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど12競技に対応しており、実際撮影した映像は、Webサイトなどで確認できる。