NECは、財務省税関から、新千歳空港・成田国際空港・羽田空港・中部国際空港・関西国際空港・福岡空港の国内6空港の税関検査場で利用される税関検査場電子申告ゲートを受注したと発表した。2020年3月以降に運用を開始する予定。
受注した電子申告ゲートは、NECの顔認証技術を活用しており、既に成田国際空運用が開始されている。
電子申告ゲートでは、顔認証技術を活用して、電子申告端末と出口ゲートでの本人確認を行い、スマートフォン向けアプリを用いた携帯品の電子申告により、申告・通関手続きの迅速化を図る。
税関申告アプリを用いて携帯品の内容などを入力し、アプリ上でQRコードを取得。その後、税関検査場に設置された電子申告端末でパスポートと、アプリに表示されたQRコードを読み取ることで、従来の紙による携帯品・別送品申告書より簡単に携帯品の申告手続きができるという。
また、電子申告端末の操作中に内蔵カメラで本人を撮影し、パスポートのICチップに搭載した顔画像と照合して本人確認も行う。
現在、成田国際空港第3旅客ターミナルでの電子申告ゲートを用いた運用は日本人旅客のみを対象としているが、今後は外国人旅客にも拡大される予定だという。