東芝デバイス&ストレージとサイバートラストは7月9日、IoT機器向けトラストサービスに関する業務提携について合意し、覚書を締結したことを発表した。

この提携では、東芝デバイス&ストレージのデバイス設計や実装に関する知見と、サイバートラストの組込みLinux技術、認証・セキュリティ技術を活用し、IoT 機器の設計から廃棄に至る全過程において、機密性、完全性、可用性を確保したシステムの構築を目指すもの。

両社はこの合意に基づき、トラストサービスの運用基盤確立に向けた開発連携について、具体的な検討を開始するという。

具体的には、東芝デバイス&ストレージ製マイコンとサイバートラストが提供する「セキュアIoTプラットフォーム」を組み合わせたソリューションに関して、市場調査、共同拡販、構成技術の要件検討などを進めていくという。

東芝デバイス&ストレージは、マイコン事業を注力分野の1つとして位置付けており、この提携は同施策で掲げた「技術優位性の強化」の一環だという。今後も、マイコン事業の製品競争力を強化する取り組みを推進していくとしている。

一方のサイバートラストは、認証・セキュリティサービスと組込み機器向けの Linux サービスの技術と実績を基に、デバイス証明書を活用した機器のプロビジョニングや機器認証サービス、ファームウェアアップデートの仕組みなど、IoT機器向けのトラストサービスの開発・提供を推進するということだ。