NTTドコモは7月8日、訪日外国人や幅広い年齢層の利用者が多い商業施設や駅・空港、自治体施設などに向けて、自然な対話を通して利用者を案内するドコモAIエージェントAPIを活用したAI案内サービス「おしゃべり案内板TM」を提供開始した。価格はディスプレイを購入する場合、月額利用料8万円~。

新サービスは4カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)に対応し、訪日外国人でも対話やタッチ操作で簡単に利用できるため、これまで人手不足により案内できていなかった利用者に対して、施設の利用方法や周辺の飲食店などの情報を伝えることができるという。

  • 利用イメージ

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具体的には、ディスプレイに映し出された3DCG/実写キャラクターとの対話を通して、まるで人と対話しているような案内業務を可能としており、キャラクター・背景・対話シナリオ(案内する内容やキャラの話し方など)のカスタマイズができるため、企業や自治体のキャラクターや設置場所のイメージに合わせたコンテンツに変更し、オリジナルのPR、空間を演出することができる。

また、要望に応じて「Lアラート」から配信される災害情報を表示する機能も提供予定のため、利用者はリアルタイムに必要な情報を知ることを可能としている。

なお、2018年12月より京王高尾山口駅、国営みちのく杜の湖畔公園、那覇バスターミナルなどで実証実験を行い、那覇バスターミナルではコンシェルジュ不在の時間帯や混雑時には訪日外国人に十分な対応ができていなかったが、新サービスを導入することで、時間を問わず訪日外国人を案内できるため、実証実験期間中には約4000人の訪日外国人にサービスが利用されたという。

今後、施設の混雑状況や周辺の飲食店の空き状況などと連携し、利用者が次の行動につなげやすい情報を配信することで、より快適に施設や飲食店などを利用するサービスの提供を目指す。