CM総合研究所は4日、AIを活用したテキスト解析技術をベースとした広告評価システム「Tnavi」、映像からの脳の動きを解析し広告評価するシステム「Mnavi」の2つのサービス開始を発表した。 30年間の「CM好感度調査」からテレビCMの動画およびテキストなど90万点に及ぶデータを保存するCM総合研究所は今回、それらのデータを活用しNTTデータグループ、コラージュ・ゼロなどAI技術を持つIT企業とコレボレーションし、独自の特長を持つ2つの広告評価ソリューションをサービスとして提供する。
「Tnavi」は、テキスト解析技術を活用した広告評価システム。コラージュ・ゼロと国際大学グローバル・コミュニケーションセンター中西崇文准教授が開発した「CREATIVE BRAIN」をもとにしたテキスト解析技術を活用。CMや動画広告の企画案や字コンテ(文字によるコンテ)レベルのデータからCM好感度を企画段階から予測するというユニークなものだ。CM好感度の予測以外にも、CM好感度要因、支持層の予測が可能でサービスはクラウド形式で提供される。
「Mnavi」は、NTTデータグループが情報通信研究機構と産学連携で開発した脳情報推定・解読技術「NeuroAI」を活用し、動画広告の素材からCM好感度を予測するサービス。映像ワンフレームごとの画像特徴量を算出し、脳活動(アテンション)を予測、好感度や購買意向度、CM好感要因の各スコアを毎秒ごとに推測する。CM好感度、購買意向度、CM好感度要因15項目をオンエア前に予測できるようになる。