セイコーエプソンおよびエプソン販売は7月1日、環境配慮型オフィスプロジェクトを開始することを発表した。

この取り組みは、プリンタを提供する・紙を扱う企業として、紙の資源サイクルの活性化に貢献することを目的に行うもの。第一弾として、エプソンの新宿オフィス内に、オフィス製紙機と高速ラインインクジェットプリンターによる「環境配慮型オフィスセンター」を設置し、オフィス内での紙の再生と、低消費電力で使用できるアップサイクル機能を本格稼働させる。

具体的には、使用済み用紙から新たな用紙を再生産する乾式オフィス製紙機PaperLab「A-8000」と、高生産性と省エネルギー性能を両立した高速ラインインクジェット複合機・プリンター「LX-10000Fシリーズ」を組み合わせることで、オフィス印刷における紙循環を実現する考えだ。

まずは、エプソンの新宿オフィス(JR新宿ミライナタワー29階~32階)の全フロアに回収ボックスを設置し、使用済み用紙を回収。その後、使用済み用紙から、新たな用紙を再生するだけでなく、低消費電力のインクジェットプリンターによる出力やアップサイクルにより厚紙・色付き紙にすることで、名刺・賞状・ノート・カレンダーなど用途にあわせた多様な紙として再利用していく。

これにより、エプソンの新宿オフィス用として購入するコピー用紙を今後1年で年間約30%(約130万枚)削減することを目指すほか、中期的には、さらなるコピー用紙使用量の削減やオフィスの電力消費量の削減を実現させていきたいという。

  • 環境配慮型オフィスプロジェクト

なお、秋以降の第2フェーズでは、この環境配慮型オフィスを顧客に提供していく活動を強化していく予定だ。