同じ日本語でやりとりしているのに、どうもシックリ意思疎通できない。そんな経験は無いだろうか。固有名詞と一般名詞の守備範囲や連想される類義語との関連性など、不思議なもので同じ日本語でもその"語彙空間"ともいうべき全体像のなかで伝わりやすいか否かが決まってしまう。需要が高まるチャットボットも同様だ。
自然言語解析処理などのデータ解析やAI構築などを手がけるDATUM STUDIOは、Microsoft Azure Bot Serviceによるチャットボットを自然な会話形式で作成するQnA Makerに類義語辞書を効率的に作成するツール「D-Syno」の提供を開始した。
QnA Makerに登録する質問文・回答文をD-Synoにアップロードするだけで一覧、類義語が出力される。出力された類義語をQnA Makerに登録していくことで、チャットボットの回答率や回答精度を改善する仕組みだ。同社は特長として、"クローン羊"を"クローン"と"羊"の2つの単語に分ける事無く出力、古典的な言語処理手法と最新のNLPを組み合わせた最適な類義語選定、定期的なシソーラスのメンテナンスによる最新キーワードの取り込みなど、長年培ってきた自然言語解析処理技術を駆使していることをアピールしている。