沖電気工業(OKI)は6月26日、同社の店舗デジタル変革ソリューション「Enterprise DX(エンタープライズ・デジタルトランスフォーメーション)」を構成する3つの変革ソリューションの1つである「サービス変革ソリューション」の新商品として、企業内の既存基幹システムをインターネット向けサービスに活用可能という「SDBC(スマートデバイスビジネスコネクター) for オープンAPI」を販売開始した。価格は個別見積、提供開始時期は2019年10月の予定。
同社は「Enterprise DX」全体の販売目標を、今後3年間で200億円としている。
新製品は、既に提供しているSDBCを中核に置き、オープンAPIの利用により、シームレスなサービス連携や、業界標準のOAuth2.0やFAPI(Financial-grade API)に準拠した認証サービスを提供する。
既存の基幹システムでは、連携のためのインタフェースが限定的で他の用途への応用が難しい、新規サービスの開発に多大なコストと期間を要しタイムリーに市場投入できないなどの課題があったという。
同社はこの点に着目し、長年の実績を持つというゲートウェイ技術、通信技術、セキュリティ技術、インターフェース開発のノウハウを駆使し、既存の基幹システムをベースにインターネット向けの新サービスの開発が可能なソリューションとして同製品を開発したとしている。
同製品は、同社が長年にわたり培ってきたという中継技術を応用した新しい電文変換機能を搭載しており、従来システム間で取り交わす通信電文をリアルタイムにバイナリ―レベルで解析し、汎用的でオープンな通信電文に変換可能という。
これにより、既存基幹システムのインターフェースやシステム間接続の課題を解消し、新サービスの早期市場投入を可能とする他、業界を横断したサービス提供や、事業者が相互にサービスを提供し合う社会サービスのワンストップ窓口を実現できるとのことだ。