トッパン・フォームズは6月25日、医薬品の適正流通(GDP)ガイドラインやHACCP(ハサップ)に沿った衛生管理の制度化に対応するという温度管理プラットフォームである「オントレイシス クラウド」を提供開始した。同プラットフォーム関連で1億円の売上を目指す。
新プラットフォーム上では、同社が提供する温度ロガーである「オントレイシス タグ」で取得したデータの一元管理が可能になる。オントレイシス タグは、本体と外部ケーブルの先端の2か所に温度センサーを装備し、保冷箱内の温度計測に加えて、保冷箱外の周辺環境の温度計測が可能という温度ロガー。
輸送温度のリアルタイム監視と温度と位置情報のログデータ保管を実現し、温度管理が必要な医薬品や食料品などの輸送・保管時の品質向上に貢献していくとしている。また、位置情報も同時に管理、温度逸脱時のメール通知も可能。
リアルタイム温度監視については、オントレイシス タグで取得した温度ログデータを、スマートフォンまたはゲートウェイ端末を経由してクラウド上に転送する。
位置情報に関しては、スマートフォン及びゲートウェイのGPS情報と温度ログデータを紐付けて、輸送時の経路や時間、温度変化時の環境の把握などに活用できる。