TOP500 Supercomputing Sitesは2019年6月17日(米国時間)、「TOP500 Becomes a Petaflop Club for Supercomputers|TOP500 Supercomputer Sites」において、53回目となるトップリスト500にエントリしたすべてのスーパーコンピュータがHigh Performance Linpackベンチマークでペタフロップス超えの性能を達成したと発表した。もっとも低かったスコアは1.022ペタフロップスだったと説明している。
特に注目されるポイントは次のとおり。
- オークリッジ国立研究所とローレンスリバモア国立研究所のスーパーコンピュータSummitとSierraが前回に続き1位と2位を獲得。どちらもIBM製スーパーコンピュータで、Power 9 CPUとNVIDIA V100 GPUを搭載している
- 3位は中国の並列計算機技術研究センターによって開発された神威・太湖之光で、SW26020プロセッサコア1000万個以上が利用されている
- 4位は中国の国家防衛大学によって開発された天河二号A
- トップ10入りした唯一の新顔はFrontera
TOP500にランクインしたスパコンが最も多かった国は中国(219のシステムがランクイン)で、これに米国が続いている(同116)。日本は29のシステムがランクインして第3位だった。
今回のリスト発表はTOP500としては53回目となる。26年間に渡ってリストの公開を続けており、今回26年目にしてはじめてエントリしているすべてのスーパーコンピュータの性能がペタフロップスに到達したことになる。