GNUはテキストエディター「nano バージョン4.3」をリリースしたことを、メーリングリストを通じて明らかにした。2カ月前の2019年4月にバージョン4.2をリリースしたばかりのため、軽微なバグの修正が目立つものの、起動時間の短縮も図っている。最新版のソースコードはGitからダウンロード可能。

バージョン4.3では名前付きパイプであるFIFO特殊ファイルの読み書きに対応し、構文解析を必要に応じて実行するため、プログラム本体を起動してテキストファイルを開くまでの時間を短縮している。また、操作ディレクトリを指定する「--operatingdir」オプション使用時にヘルプ(Ctrl+Gキー)を要求するとハングアップするバグを修正し、単語数や行数、文字数を確認するAlt+Dキーの機能も正しく動作するようになった。その他にも、巨大なテキストファイルの読み込みを、Ctrl+Cキーで中断可能となり、コピーやカットといった操作を個別に元に戻せる機能も新たに加わっている。

阿久津良和(Cactus)