ごみによる環境悪化から海を守る優れた取り組みをしている企業や自治体、民間団体などの活動を選定し表彰する「海ごみゼロアワード」(日本財団、環境省共催)の審査結果が6月17日、発表された。応募は254件にのぼった。

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    「海ごみゼロ国際シンポジウム」(日本財団、環境省共催)で表彰された「海ごみゼロアワード」の受賞者たち。(東京都港区で)

最優秀賞は「荒川クリーンエイド・フォーラム」(東京都)が実施している「流域一丸! 荒川クリーンエイドで河川/海洋ごみソリューション!」に決まった。埼玉県と東京都を流れる荒川で、河川敷のごみ拾いをはじめとする環境保護の活動を、多くのボランティアや自治体などさまざまな参加者を巻き込みながら育ててきた点が高く評価された。

審査委員特別賞は「伊那食品工業株式会社」(長野県)の「脱プラスチックに貢献する可食性フィルムの研究開発」。寒天製造の経験をもとに、プラスチック素材に代わる食べられるフィルムの開発、実用化に成功した。

このほか、アクション部門、イノベーション部門、アイディア部門の3部門に対し、それぞれ環境大臣賞、日本財団賞が贈られた。

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