楽天と西友は、神奈川県横須賀市猿島(さるしま)へのドローンによる商用配送サービスを今夏から開始することを17日、発表した。なお同社によると離島の一般利用者を対象としたドローンによる商用配送サービスは国内初になるという。
三笠桟橋から約10分の船の旅で着ける東京湾内の無人島である猿島。トンネルや幹道、弾薬庫や司令部、砲台あとなどレンガづくりの建造物が印象的な幕末、明治時代からの要塞が歴史遺産として残る。バーベキュー、海水浴、釣りなども楽しめる人気スポットだ。楽天と西友は7月4日から3カ月間にわたり、猿島対岸の「西友 リヴィンよこすか店」からバーベキュー用の生鮮品などの食材から飲料、救急用品など約400品目の購入が可能になるドローン配送サービスの提供を発表した。
楽天展開のドローン配送サービス「楽天ドローン」を使い注文できるもので、猿島で楽しむ一般利用客が専用アプリをダウンロードして、注文。専用の保冷バッグで指定した時間に猿島内のドローンポートへと配送する。
年間約20万人が利用し、多くの"夏"を楽しめるスポットだが、バーベキュー中に食材が足りなくなる、すぐに購入できる場所が無いなど人気のある無人島でのニーズに対応するもので、離島における一般利用者を対象としたドローンによる商用配送サービスは国内初の取り組みになるという。
楽天と米ウォルマート(Walmart)は2018年より戦略的なパートナーシップを提携、ウォルマートの子会社である西友と「楽天西友ネットスーパー」をオープンするなど取り組みを進めている。