UiPathは、SAP ERPおよびSAP S/4HANAユーザー向けに、マスタデータ登録作業を効率化・最適化する共通部品「Master Data Create Components(マスタデータ登録用コンポーネント)」を無償提供すると発表した。
「Master Data Create Components」は、 画面遷移、登録を自動化するGUIベースの登録用ワークフロー、 BAPIを使用しAPIをコールしてマスタ登録するワークフローの2つでデータ登録を支援する。
画面遷移、登録を自動化するGUIベースの登録用ワークフローでは、各ユーザーの環境設定に応じて、異なる画面構成、遷移等になるため、標準的な動作、項目入力を中心のワークフローのテンプレートを提供。テンプレートにより、各ユーザーに固有の項目設定やエラーチェックといった機能などを追加/変更することで、SAPシステムの多様な動作への対応が可能になるという。
BAPIを使用しAPIをコールしてマスタ登録するワークフローでは、「UiPath.SAP.BAPI.Activities.2.1」を使用して、SAP ERPおよびSAP S/4HANAに標準機能として用意されているBAPI(ビジネス・アプリケーション・プログラム・インターフェース)を呼び出すことで、マスタ登録を行い、安定したデータ登録が可能になるワークフローおよび、登録用のデータファイルを提供。このワークフローを利用することで、従来のアドオン開発が不要になるという
「Master Data Create Components」は、品目マスタ、ビジネスパートナ、 得意先/仕入先マスタ、勘定コードマスタ、原価センタ、利益センタなど、国内 ユーザーから要望の多かったマスタを中心に提供を。今後、新たなマスタデータ登録および主要モジュールで頻繁に利用するトランザクションデータに対する処理機能などもパッケージ化し、2019年中に順次提供開始する予定だという。