キーサイト・テクノロジーは、同社が黒い高性能と銘打つDC電源シリーズの第3弾として、測定ベンチ用途向け200W/400W出力の「E36200シリーズ」を発表した。

同シリーズは、ECUを中心とした車載エレクトロニクス、産業機器などの回路基板とアクチュエータやモータを同時に駆動させる用途において必要となる電力を供給することをターゲットとして開発されたDC電源。1ch品と2ch品が用意されており、いずれもオートレンジ機能により、すべての出力電圧値で使用可能な最大の電流値を供給することができるほか、2ch品はオートパラレル/オートシリアル機能により、2つの200W出力を内部で結合して400Wとして出力することも可能となっている。

また、電圧を時間に沿って変動していく流れをプログラムとしてPCで記述し、それを電源に入れてテストを行うことなども求められるが、そうした従来からのやり方のほか、4.3型のカラーディスプレイとフロントパネルのボタンだけで、例えば3Vを1秒流した後に0Vを1秒といったような時間軸に沿った電圧変動パターンを組むことも可能となっている。

さらに、μAレベルの消費電流を表示できるマルチメータ機能も搭載。スリープ時に消費される電流量なども把握することができるようになっている。

なお、同シリーズの概算価格は約20万円から、となっている。

  • E36200シリーズ
  • 「E36200シリーズ」
  • 「E36200シリーズ」の概観。リアパネルにはUSBとLANポートが標準装備されている。GPIBについてはオプション提供とのこと