米dotDataは6月12日、データ分析ソフトウェア「dotData」をユーザーのAmazon Web Services(AWS)環境上で活用するためのリファレンスアーキテクチャの提供を開始した。また、日本におけるdotDataの独占販売代理店であるNECはdotDataとAWSのサービスを組み合わせたソリューションを提供し、年間20社への販売を目指すことに加え、データ活用を目指す企業向けにはProof of Concept(PoC)用の特別パッケージを同日から提供開始する。これにより、本格導入の前に、容易に効果を検証することが可能になるという。
dotDataは、データサイエンスプロセス自動化(目的別データマート作成、特徴量設計、予測モデル設計・評価、運用)のソリューションを提供している。今回、昨今の分析対象データの多様化に伴い、分析に必要な事前のデータ整備を含めたより広範なニーズに応えるべく、リファレンスアーキテクチャの設計と検証を行う。
具体的には、各業種の代表的なユースケースに対してAmazon S3(Amazon Simple Storage Service)を核とするデータレイクやAWS Glueを核とするデータ構造化処理・ETLの機能とdotDataを連携させる。さらに同機能を事前に検証した上で、リファレンスアーキテクチャとして顧客に提供する。
リファレンス・アーキテクチャを活用することで、dotDataの提供していたデータサイエンスプロセスの自動化に加え、AWSのフルマネージドな環境でのデータの蓄積・分析に向けたデータのクレンジングなどの基本的な整備から目的別データマート作成、特徴量設計、予測モデル設計・評価と運用までのエンドツーエンドの機能を容易に活用できるという。