東京海上日動火災保険は11日、イスラエルのAirobotics社と連携しドローンとAIを活用した損害調査への取り組みを開始することを発表した。
ドローンにもいろんな活用方法があるようだ。東京海上日動火災がイスラエルのAirobotics社と取り組むのはドローン空撮とAI解析による損害調査だ。
Airobotics社が提供するソリューションは、同社自律型のドローンOptimusとセンサーやバッテリーなどの交換も行える2.6トン現場設置型の"ドック"AIRBASE、写真やセンサーからのデータを即座に分析するクラウドとともに過酷な環境でのデータ収集に特徴がある。
6月から開始する取り組みは、損害調査から修理費を算出するまでの工程で、Airobotics社所有のドローンで撮影した複数画像をつなぎ合わせ、AIで解析。損害箇所や状況から自動的に損害額を算出するというものだ。損害保険では、査定担当者や損害鑑定人が被害状況を調査し、保険金支払いのための算定。工場や倉庫では特に屋根や屋上を確認することも多く、危険が伴うそうだ。特に近年では、自然災害の大規模化や多発化により、詳しい損害調査が容易ではないケースがあることを同社は取り組みの背景に挙げている。
東京海上日動火災保険では、損害鑑定人の調査で通常一カ月程度を要する保険支払い期間の大幅短縮を見込んでおり、今後もテクノロジーを活用した顧客満足度向上へと取り組む構え。