データセンター運営などを手がける米Digital Realty(デジタル・リアルティ)は6月11日、同社の大阪コネクテッドキャンパスにおいて建設を進めていた第2大阪データセンター(KIX11)の正式なサービス提供を開始した。KIX11は、2017年5月に稼働開始した第1大阪データセンター(KIX10)に続き、昨年11月に大手クラウドサービスプロバイダーとの複数年のマルチメガワット契約を締結している。
KIX11は4階建てで延床面積は2万3000平方メートル、免震システムを採用し、供給する総IT電力は最大28メガワット。
複数のキャリアがサイトに混在するキャリアニュートラルな施設であり、デジタル・リアルティエコシステムへのオープンなアクセスを提供するほか、セキュア・バイ・デザイン(SBD)の原則を採用し、信頼性と安全性の高いインフラに対する需要の高まりに応えるハイセキュアロケーションを顧客に提供するという。
デジタル・リアルティと三菱商事の合弁会社であるMCデジタル・リアルティ(MCDR)は、デジタル・リアルティと三菱商事の50/50のパートナーシップで、DCの設計・構築・運営を得意とするデジタル・リアルティと、日本の不動産業やIT産業に長けた三菱商事のそれぞれのノウハウを活かし、事業を展開している。
現在、国内で東京・大阪の都市部に2カ所ずつ、計4つのデータセンター(DC)を運営しており、さらに総IT電力55メガワットまで拡張可能な土地を大阪に保有している。また、東京エリアで5エーカー(約2万平方メートル)の土地区画の取得を完了したことを発表し、2021年までに36メガワットの新たなDCの開設を予定している。