日本電気(NEC)は6月11日、建設業界向けに4月から運用を開始した建設キャリアアップシステムとのデータ連携が可能な「建設現場顔認証入退管理サービス」を、同日より提供開始したことを発表した。
同サービスは、スマートデバイスを活用し、作業員の現場入退時に顔認証を行うと同時にGPS位置情報を取得することで、誰が、いつ、どこで入退場を行ったかを正確に把握するとともに、現場監督者が行う各種報告書作成を支援するもの。
入退場データは個人別や会社別で集計されCSV出力できるため、そのデータを用いて自社の報告書への転記や協力会社から提出される報告書類のチェック作業に活用できるという。
これにより、従来、現場監督者が人手で行っていた人数確認や報告書作成などの出面管理業務の負荷軽減を実現するとともに、外国人労働者を含めた作業員の資格情報が確認できるという。
また、建設キャリアアップシステムとデータ連携するため、現場で記録した入退場データを就業履歴として建設キャリアアップシステムに登録可能となる。
顔認証システムはNECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術である顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用しているということだ。
「建設現場顔認証入退管理サービス」はクラウドサービスのため、タブレットやスマートフォンにアプリケーションをインストールし設定するだけで利用可能。このため、カードリーダー等入退登録するための新たな端末を準備することなく、現場開設と同時に入退管理を始めることが可能だという。なお、提供価格は30円/日(1現場で作業員1人が入退場した場合)。