MozillaのCEOであるChris Beard氏は6月7日(ドイツ時間)、「Mozilla-CEO Chris Beard: „Wir werden eine Premium-Version anbieten“|t3n – digital pioneers」において、検索エンジンに頼っている現在の収益構造を改善し、新たなプレミアムサービスの提供を検討していることを語った。同氏は有償のVPNサービス、ストレージサービスなどを検討していると伝えている。Googleへの依存度が高い現在の状況を改善する狙いがあると見られる。
Mozillaは収益の9割ほどを検索エンジンから得ている。つまり、同社の収益はGoogleにかなり依存していることになる。MozillaとGoogleはある分野では協力関係にあり、別の分野では競合関係にある。収益をGoogleに依存する構造が続くことは健全ではないという判断があるようだ。
Mozillaは現在提供しているサービスを有料化する計画はないとしている。新たなサービスをプレミアムサービスとしてサブスクリプションの下で提供することを検討しているようだ。
記事からは、VPNサービスとストレージサービスをサブスクリプションモデルで提供することを検討していることがうかがえる。VPNは2段階での提供を検討するとしており、基本的にFirefoxユーザーは無償でVPNを利用できるようになるようだ。サブスクリプションに申し込むと、帯域など何らかの付加価値がついた状態でVPNが利用できるようになると考えられる。
Mozillaは計画の詳細を2019年10月頃に発表するとしており、本格的なサービスの開始は2019年終わりまたは2020年に入ってからになると見られる。