NTTデータは6月6日、金融機関のコスト削減と収益力向上を目指すデジタルバンキングサービスを提供すると発表した。
デジタルバンキングサービスは、スマートフォンなどを利用した来店を必要としない非対面取引と、来店利用者との対面取引で使用される金融機関の勘定系システムや営業店システムを連携することで、利用者にとって最適な取引方法を提案し、簡潔な取引を実現するもの。利用者があらゆる金融機関店舗サービスをスマートフォンで利用することを可能にする。
具体的には、非対面取引であるスマートフォンアプリから資産運用や相続といった収益力の高い取引が見込まれる利用者のイベントを事前に把握し、プッシュ通知やメールなどで来店取引への誘導を行ったり、諸手続きを目的に来店した利用者に対し、その場での非対面取引の体験や誘導を行ったりすることができる。
2019年度下期には、第1弾のサービスとして、「対面相談予約・来店事前エントリ」を提供する予定。同サービスは、本人確認済のスマートフォンを利用することで、事前予約に必要な入力項目を最小限とし、店舗来店時の伝票入力なども不要とすることが可能となる。これにより、金融機関は来店利用者の混雑解消や、手書き伝票確認の手間などの削減が期待できるという。
対面取引へ誘導していきたい特定顧客層に対しては、個別案内等による訪問相談予約も提供するため、金融機関の営業強化、収益力向上にも貢献していく。