日立システムズは6月5日、工場やビル、プラントなどに設置されている各種メーターの画像と数値データを、スマートフォンのカメラを活用して収集する「スマートフォン利用型メーター自動読み取りサービス」の販売を、7月より開始することを発表した。
同サービスは、電源やネットワークカメラなどが不要で、スマートフォンに専用アプリをインストールし、初期設定を行うだけで利用可能。
撮影した画像は専用アプリ上で自動解析されて数値データに変換されるため、点検結果の転記や入力をすることなく集計や帳票化が簡単に実施できるという。
これにより、固定カメラを設置できない場所にある各設備のメーターの点検業務を効率化し、確認時や入力時に発生しやすい点検結果の記録ミスを防止するとともに、各設備の迅速な状況把握を支援するということだ。
さらに、撮影した画像データがサーバーに保存されることで点検データが証跡として残るため、問題が発生した際には遡って確認することも可能だという。
また、設備の稼働状況について、細かく傾向を分析したり故障の予兆を把握したりする必要がある場合には、データの取得間隔を秒単位で設定でき、サーバー上に蓄積された数値をグラフ化することが可能な「カメラ利用型メーター自動読み取りサービス」と組み合わせることも可能となっている。
なお、「スマートフォン利用型メーター自動読み取りサービス」は、6月7日まで東京ビッグサイトで開催されている「スマートファクトリーJapan 2019」に出展されている。