R東日本は6月4日、水素をエネルギー源としたハイブリッド車両(燃料電池)試験車両を製作し、営業路線において実証試験を実施すると発表した。実証実験を通じ、燃料電池制御技術の最適化、地上設備に関する技術開発項目の検討など、将来の燃料電池車両実用化に向けたデータを収集する。
ハイブリッド車両(燃料電池)試験車両は、FV-E991系2両(1M1T)1編成。同車両は世界で初めて70MPaの高圧水素を利用でき、走行距離を延ばすことを可能にするという
実証試験は、鶴見線、南武線尻手支線、南武線(尻手~武蔵中原)での実施を予定しており、神奈川県、横浜市、川崎市と連携し、実証試験に向けた環境整備を進める。
トヨタ自動車からは、2018年9月に締結した水素を活用した包括的な業務連携に関する基本合意にもとづき、鉄道車両への燃料電池技術の導入に向けて燃料電池自動車の開発で培った知見に基づき、協力を仰ぐ。