マイナビは6月4日、2020年卒業予定の全国の大学生、大学院生7342名を対象に実施した「マイナビ AI推進社会におけるキャリア観に関するアンケート」の調査結果を発表した。
全体で75.4%が「AI・IT関連の職種を志望しない」と回答した。AIやITと関連性が高い理系学生についても、男子67.1%、女子81.0%が志望しないと回答した。
AI・IT関連の職種で志望する業種については、全体で「ソフトウエア・情報処理・ネット関連」を志望する割合が48.9%と最も高かった。これに、「通信(11.4%)」「電子・電気機器(9.9%)」が続いている。
によると、AI推進社会で働いていくことについて、全体としては『業務効率が上がるだろう』と感じる学生の割合が33.3%と他項目と比べて高い結果となった。
AI・IT関連の職種を志望する学生に、志望する上で困難に感じることを尋ねたところ、「どの程度プログラミングスキルを求められるのかわからない」という回答が61.1%と最も高かった。次いで『選考で見られているポイントがわからない(25.5%)』、『AI・IT関連の職種で必要とされる能力がわからない(24.4%)』と回答する割合も高くなっている。
こうした結果から、同社は新卒採用においてAI・IT関連の職種を募集する企業・組織は、学生に具体的な業務内容や必要とされるスキル等、学生の仕事理解を促す必要があると指摘している。