デジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)を提供するサイトコアは、デジタル資産の保存、管理、配布を行うデジタルアセット管理(DAM)やコンテンツ制作を計画、スケジュール設定、ワークフローなどのマーケティングリソース管理(MRM)機能を持つSaaS「Sitecore Content Hub」を5月13日から提供を開始したと発表した。
Sitecore Content Hubの利用料は、DAMサービスを利用するユーザー数に応じてライセンスを購入するProfessional Editionと、ユーザー数ではなく、インスタンス+容量で課金されるEnterprize Editionの2つがある。いずれも価格はオープンとなる。
「Sitecore Content Hub」は、同社が昨年の11月に買収したベルギーのStyleLabsの「 Marketing Contents Hub」をベースにしたもの。
StyleLabsをなぜ買収したのかについて、サイトコア 代表取締役 酒井秀樹氏は、世界的にDAMのニーズが高まっている点とサイトコアのビジョンや製品戦略に合致している点を挙げた。
また、同氏は企業のマーケティング部門には、コンテンツの統一性がない、著作権が管理されていない、コンテンツの重複作成、コンテンツがどこにあるのかわからないという課題があると指摘。これらをDAMの自動タグ付け、著作権管理、検索機能などによって、解決しようとしている。
同社は、他部署、および全世界で使用するコンテンツを一元管理することで、コンテンツ作成の重複投資を減らし、著作権が管理された安全なコンテンツを全世界で使用することで、ブランディングの強化を実現するとしている。
また、MRMの機能によりエージェンシーとのコラボレーションを強化、効率の良いコンテンツ作成を実現するとしている。
さらに、同社がこれまで販売してきたSitecore DXPと、新たに提供するSitecore Content Hubによってデジタル資産の企業内のクローズドサプライチェーンを活性化し、企業内におけるデジタル資産の有効活用を促進。企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するとしている。