ヤフーは、飲食店の人手不足解消に向けテイクアウト商品を事前に注文できる仕組み"モバイルオーダー"の実証実験をフレッシュネスバーガーと開始したことを4日、発表した。
お昼休みなどピーク時の長蛇の列は都内の各地で見られるが、せっかく並んでも場合によっては時間の制限で購入できないということも起こってしまう。限られた時間の売り手と買い手のせっかくのマッチングの機会だが、双方とも意図しない結果になってしまう。
ヤフーがフレッシュネスバーガー 東京ガーデンテラス紀尾井町店と開始したのはテイクアウト商品をスマホで事前に注文できるしくみ「モバイルオーダー」の実証実験。スマホアプリを使って、飲食店での事前注文をできるだけ効率的に回すもので、ユーザーはアプリでメニューから選び、オーダー。注文完了画面では調理ステータスを確認でき、お店では専用レーンで対応するというスキームだ。
シンプルそうに見えるが、調理ステータスの状況から店内での取り回しと限られた時間内だけに、"システム"と"人"の的確な動きを要する。なお、実証実験期間は受取時のPayPay決済のみの対応だが、7月ごろに注文時のオンライン決済を追加する予定だ。
今回の実証実験以降は、東京ガーデンテラス内の他の飲食店にも拡大予定でピークタイム以外に使えるクーポン発行などによるオフピーク利用の推進、センサーを利用したイートイン席の満空情報提供なども行っていく。同社はYahoo! JAPANが運営する各種サービスから実店舗への送客に挑み、飲食店の課題解決を目指すとしている。