第一精工と凸版印刷は6月3日、センサやAIを組み合わせ食品の品質管理や空間上の臭気検知などの課題を解決する匂いセンシング事業を、アライアンス体制で推進することに合意したと発表した。
同アライアンスでは、第一精工が開発する匂いセンサ「nose@MEMS(ノーズアットメムス)」を使用した匂いのセンシングに加え、凸版印刷が提供するAIによってセンシング結果の解析を進めることで、匂いの識別や判断を実現するもの。今後両社はセンサ、AI、データベース、アプリケーションといった一連の「匂いセンサエコシステム」の構築を目指すという。
あわせて、第一精工は2019年7月、これまで開発を進めてきた匂いセンサの評価用サンプルを、第一精工のセンサブランド「I-PEX Sensors」から発売する予定だとしている。
なお、第一精工は6月5日〜7日に東京ビッグサイトにて開催されるセンシング技術の展示会「Smart Sensing 2019」の同社ブース(西4ホール 4-135)において、このアライアンスの取り組みについて紹介するという。
また、6月6日(14:15~15:00)には、同イベント会場内 西4ホールのInnovation Summit Stageにおいて、「『匂いセンサエコシステム』の構築」と題したプレゼンを行い、このアライアンスの取り組みについて講演するということだ
匂いセンサ「nose@MEMS」は、複数の検知素子が検出する「匂い分子のパターン」を認識し、識別する。7月より評価用サンプルの販売開始を予定しているという。この評価用サンプルは、匂いセンサ本体と20種類の素子を搭載したセンサチップ9組および基本ソフトウェアで構成され、現時点において利用できるすべての匂い素子検知パターンを試すことが可能だということだ、