NTTテクノクロスは5月30日、銀行APIを利用して企業システムと銀行口座との自動連携を低コストで実現し、企業の経理業務を効率化するソフトウェア「BankingGate API-X (バンキングゲートエーピーアイ‐クロス)」を、7月19日より販売開始することを発表した。
現在、多くの企業は口座情報の照会や振込などの経理業務を実現しているファームバンキング(FB)によって実現している。しかし、その通信回線として多く利用されているISDNが2024年にサービスを終了するため、FBの代替サービスとして高速インターネット回線を利用する銀行APIが注目されている。
今回、NTTテクノクロスが販売する「BankingGate API-X」は、これまで数多くの企業、銀行間の接続実績を積んできたノウハウを活かし、銀行APIの導入課題を解決するという。
銀行APIの利用に必要な、複雑な処理をすべて組み込まれたパッケージ製品であるため、企業は銀行APIサービスを早期に利用することが可能だという。また、経理担当者が行っている銀行に関する業務を自動実行できるため、口座情報関連の経理業務を自動化でき、作業時間の短縮やオペレーションミスの防止に貢献するとしている。
さらに、銀行APIを利用するには企業システム側の開発などに多額のコストが必要であったが、同ソフトウェアなら月額15万円(税別)から利用可能。加えて、従来からの企業システムと銀行間の標準的なデータ連携方式であった全銀協制定フォーマットによるファイル連携方式も採用したことで、企業は自社のシステム改造を最小限に抑えて低コストで導入することができるとしている。
価格は月額15万円~(別途、初期費用が必要)。