ウエスタンデジタル(WD)は5月30日、64層3D NAND TLCフラッシュ技術を採用した第3世代車載向けeMMC「iNAND AT EM132」を発表した。
同製品は、自動車の電動化/電子化やコネクテビティ、自動運転などを背景として増加する自動車内で要求されるデータ容量の増大ニーズに対応することを目的に開発されたもので、-40~+105℃の温度範囲に対応しつつ、32/64/128/256GBの4種類の容量が提供される。
また、TLCの擬似SLCとしてに利用による信頼性向上のほか、ECC、データ保持時の自動リフレッシュ、ウェアレベリングといった信頼性を維持するための機能を複数搭載。さらに、ヘルスステータスモニタリング機能による素子寿命や温度状況などの容易な把握なども可能で、素子の寿命が近づいた段階で、インスツルメントパネルにアラートを表示させ、ディーラーでの交換を促す、といった利用も可能になるとしている。
なお、同製品は2019年6月からの量産出荷を予定しており、重要市場と位置づけられている日本においてもティア1やOEMメーカーを中心に積極的に採用活動を進めていくとしている。