5月29日、レッドブル・エアレースは公式WebサイトやSNSで、2019年を最後にレッドブル・エアレースの開催を終了すると発表した。また2019年シーズンは全8戦中4戦のみが開催され、最終戦は9月の千葉大会となることも決まった。レッドブル・エアレースは2003年以来、休止期間を挟んで14シーズンにわたって開催されたが、その歴史に幕を下ろすことになった。
大会の終了を発表したのはオーストリアに本部を置くレース運営会社のレッドブル・エアレース社で、千葉大会を主催するレッドブル・エアレース・ジャパン実行委員会や室屋義秀選手は、30日以降にコメントを発表する模様。なお、レッドブル・エアレース社の発表でも千葉大会の開催日等は変更されておらず、予定通り開催される見込みだ。
2019年シーズンのスケジュールは、全8大会中2大会の開催地が未定のままスタートしていた。すでに開催されたアブダビ、6月のカザン、7月のバラトン湖、そして9月の千葉までの4大会は開催されるが、10月のインディアナポリス、11月のサウジアラビアの2大会は取りやめとなった。
レッドブル・エアレース社は終了の理由について、「レッドブル・エアレースは最高のスポーツエンターテイメントを提供してきたが、世界で開催されている他のレッドブルイベントほどには、外部の高い関心を引くことができなかった」とコメントした。過去にレッドブル・エアレースは3年間の休止期間があったが、今回は「中断(break)」ではなく「継続しない(not to continue)」と表現しており、その理由からも将来の再開を前提としない打ち切りであることを伺わせる。
9月7・8日に開催される千葉大会は、レッドブル・エアレース最後の大会になる。また当然、2019年シーズンの最終戦となるため、年間チャンピオンもここで決まる。現時点での年間ランキング1位は、初戦アブダビ大会で優勝した室屋義秀選手だ。最後のレッドブル・エアレースチャンピオンに室屋選手が輝くことができるか。残る大会は全3大会だ。