自動運転や産業用ロボット向けAIソフトウェア開発を行うアセントロボティクスと日本マイクロソフトは5月29日、自動運転テクノロジーの開発に向けてマイクロソフトのクラウドプラットフォームである「Microsoft Azure」を活用することで合意した。具体的にはスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」にアセントが参加し、Azureを活用した技術開発を進める。
自動運転向けAIソフトウェアの開発においては、アセント独自の技術を活用することで、実際の路上での試験走行を必要とせずにAIエージェントの学習を行うことができるため、国内・海外問わず展開することを可能としている。
今回、アセントはAzureのグローバルスケーラビリティやセキュリティ認証、データプライバシーの取扱い、Azure上で提供される幅広いAI・IoTサービスを自動運転テクノロジーの開発プラットフォームとして評価し、自社の自動運転向けAI学習環境において、Azureの活用を拡大していく方針だ。
アセントは、これまでの知見と技術力により人間のように考えるAIソフトウェアを開発し、都市化による交通問題や高齢化による人材不足などの社会課題を解決するため事業を順調に拡大する一方で、日本マイクロソフトは米マイクロソフトの自動運転担当部門による技術支援、案件のビジネス化支援などを行うことで、アセントが目指す完全自動運転テクノロジーの実用化を支援する。