インターネットイニシアティブ(IIJ)は5月28日、ユーザーのサイトと Googleのクラウドサービス「Google Cloud Platform(GCP)」間を、同社の専用プライベートネットワークを介して閉域網で接続する「IIJクラウドエクスチェンジサービス for GCP Partner Interconnect」の提供を開始すると発表した。
同サービスを利用することで、自社ネットワークからGCP上のリージョンまで、インターネットを介すことなく閉域環境で接続することが可能になる。
同社は、これまで「IIJクラウドエクスチェンジサービス」において、IIJ GIOインフラストラクチャーP2(IaaS)、Microsoft Azure、Microsoft Office 365、アマゾン ウェブ サービス(AWS)とユーザーのサイト間の閉域接続サービスを提供している。これらサービスを併用することで、マルチクラウド構成を組むことができる。
また、異なるルートの回線を冗長した物理回線を標準で提供し、送受信帯域を確保した月額固定料金で利用できるのも同サービスの特徴だ。IIJのネットワークへのアクセスポイントについては、北海道から九州まで全国9拠点にあるため、最寄りのアクセスポイントまで低コストでの接続が可能。さらに、東京と大阪のロケーションに接続し、東西冗長のマルチホームの構成にも対応する。
100Mbpsの帯域を利用した場合の月額の参考価格は、IIJネットワークへの接続利用料(「IIJプライベートアクセスサービス」利用料)が7万7000円、IIJクラウドエクスチェンジサービス for GCP Partner Interconnectの利用料が10万円の合計の17万7000円となる。
システムクラウド本部 サービス統括部 アライアンス担当部長の四倉章平氏は、キャリアやクラウドサービスプロバイダーが提供する閉域網サービスに対する同社のアドバンテージについて、次のように説明した。
「われわれは、オンプレミスから閉域ネットワークへの接続、マルチクラウドへの閉域接続、クラウドサービスのライセンス提供と、お客さまのネットワークからクラウドサービスの接続までをサポートすることができる。クラウドサービスに接続する際、両端をどこがサポートするかということが問題になることがあるが、われわれは両端をサポートする」