NTTデータは5月27日、ロールプレイ研修など営業分野における活用を目指したWebサービス「Com Analyzer」の提供を開始すると発表した。第一として、三井住友海上あいおい生命保険が同サービスを導入する。
「Com Analyzer」は、利用者がスマートフォンなどのカメラデバイスで話し手を撮影した動画から、表情・感情・声を分析し、算出した印象値をもとにレポート化するサービス。利用者は、動画をWebサイトにアップロードするだけで、スマホやPCで閲覧可能な分析レポートをダウンロードすることができる。
また、分析レポートでは、印象を表す指標として「親しみ」「熱意」「落ち着き」がそれぞれ100点満点で評価され、企業内や任意に設定した母集団における順位を知ることが可能。印象を左右する要素としては、「笑顔」「声の大きさ」「話す速さ」をアイコンと波形グラフで、相手に伝わる感情の割合を円グラフでそれぞれ表示し、より良い印象を与えるための改善ポイントを視覚的に確認することができる。
なお、同サービスは、2018年度に保険会社7社に提供したトライアルサービスにて、客観的評価レポートができること、研修の活性化につながることなどが評価され、今回の商用化に至った。表情や感情のデジタルパラメーター化にAmazon Rekognition、声のデジタルパラメーター化にアニモの音声分析技術を利用している。
同サービスの価格は、6カ月の利用期間ごとに基本料5万円(税抜)が、1件の動画分析ごとにチケット料2000円(税抜)が発生する仕組み。チケットは、100件からの申し込みが可能で、チケット件数に応じたボリュームディスカウントも適用される。
同社は2019年度、50社以上へ同サービスの導入を目指す考えだ。