キヤノンIT ソリューションズ(キヤノンITS)は5月28日、クラウド型のAI OCRソリューション「CaptureBrain(キャプチャーブレイン)」を同日より提供開始した。
同サービスは、スキャナや複合機などでスキャンした手書き帳票の画像から、帳票種別の認識、画像補正、記載内容のデジタル化までを行い、その結果を編集可能な電子データとしてダウンロード可能にするサービス。
特徴は3つのAIを搭載している点。
まず、同社独自のAI技術を取り入れたコトラスト補正、ノイズ除去、斜行補正、歪み補正処理を行い、OCRの精度向上を図っている。同社によれば、補正を行わない場合と比較し、10%以上OCRの認識精度が向上するという。
2つ目は、AI技術を活用した帳票種別の自動仕分け機能を搭載している点。AIに予め学習させる帳票は1種類あたり1枚でよいため、複雑な帳票判定ロジックを帳票別に設定する必要がないという。
3つ目はAIを利用したコージェントラボのクラウドOCRサービス「Tegaki」を利用して手書き文字のデータ化を行っている点。
また、帳票データ、確認修正UI、結果データ出力、RPA連携など、顧客のニーズに合わせ個別開発も行うという。
OCR 対象帳票例としては、各種手書き申込書、FAX 手書き注文書/申込書、定型業務報告書、保守契約などの手書き申込書、納品伝票などの手書き帳票、問診票、健診票などを想定。
価格は初期設定費が100万円~、個別開発費が200万円~。年間利用料は対象帳票・ボリュームによる従量課金(要問合せ)となる。
同社では、「CaptureBrain」を中核としたOCRソリューションビジネス領域において、2022年までに売上高10億円を目指している。